◍ スタディーツアーから帰ってきました。

4日間という強行スケジュールでしたが、この企画を機に新たに関心を持って下さった方々も一緒に、12名でチチハル・ハルビンへ行ってきました。

参加者の皆さんもそれぞれ想い想い、毎日熱心に学んでいましたね。

 

3月中旬の気候としては、昔よりは暖かくなったそうですが、やはり朝夕は冷え込み、日本と同じ格好で行くと寒かったです。

2017. 03.20. (2日目) @チチハル

午前中は、被害者の皆さんに会いました。

 

今回は検診ではなかったので全員の、とはいきませんが、スタディーツアーに参加された看護士さんが持参した血圧計で可能な限りの被害者の血圧を計っていました。看護士さんによれば、「3年ぶりに再会した皆さんの血圧は、15名中、正常範囲内は2名のみ。軒並み高く、日本であれば病院直行という値の方もいました。肥満傾向、顔色、手掌の異常な発汗等見られました。また自覚症状では、記憶力や集中力の低下、排尿障害の進行等、悪化しています。繰り返す脳梗塞、心臓病の悪化、抑うつ状態等は深刻で、すぐにでも治療が必要」だと言います…。

 

午後は、被害が発生した事故現場を数カ所と、当時部隊が使っていた建物がそのまま残っている施設を2箇所見ました。3年前と変わっていたのは、これらの建物を「保存」しようと、中 国政府が動き始めているようで、3年前にはなかった柵ができ、中に入れないようになっていました。(ただ、少しコンクリートなどで整備したようで、本当に そのまま「保存」という格好ではないような気がしました。。せっかく保存するなら、そのままでよいのでは…と思ってしまいました。)


2017. 03.20. (3日目)@ハルビン

 事故現場を数か所回った後、ハルビンへ戻り、リニューアルした731部隊罪証陳列記念館を訪れました。外観からエントラスまで洗練され、モダンなミュージアムに変わっていました…。さらに、音声ガイダンスも充実。見るエリアを探知して、切り替わるというシステムに。何より、驚くのは、展示エリアに入ってすぐに目にする大きな文字、そして、展示物の充実さ。映像も使いながら、どうやってこんなに手に入れたの!?と思ってしまうほどの資料(エビデンスともいえる)が数多く並び、見る者を圧倒させ続ける。

 また、外には実際に旧日本軍が使用していた(爆破しきれず残った)建物が残されており、見ることができる。現在は、保存と同時に、更なる発掘作業を進めているようだ。発掘作業が行われているエリアを少し見ることができたのだが、そこだけでも、すでに敷地の広さを想像させる。

 中国北部へ行ったらぜひ足を運んでみてほしい場所の一つです。

 

*余談*

私たちのリーダーが頑張ってリクエストして(?)、こちらで働く職員さん方が普段利用している食堂で食事を頂いたのですが、それがものすごく優しくて美味しくて…!! (なのに写真を撮り忘れる…)中国のいわゆるレストランで頂く濃い~感じではなく、優しい家庭の味でした (・・。)ゞ